2010年 12月 03日
1900年にランスに設立された小規模な生産者で、所有する6haの畑は すべてグランクリュという「エグリ・ウーリエ」。 4代目当主は、「完全主義者」と謳われるフランシス・エグリ氏です。 ブルゴーニュ的な農法を取り入れた第一人者として認知され、 大手シャンパーニュハウスと対を成す新進気鋭の小規模生産者の中では、 既に貫禄を漂わせています。 今回ご紹介する「EXTRA BRUT GRAND CRU VP」の「VP」とは、 「Vieillisement Prolonge」の略であり、「長い熟成」という意味です。 ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%で構成されており、 その名の通り、熟成期間は極めて長い70ヶ月間!! 6年近い熟成を経て世に出るエグリ・ウーリエのシャンパーニュ… そう聞いただけで、居てもたってもいられなくなってしまうのが、 シャンパーニュ・ラヴァーというものではないでしょうか? ヴィルマールの珠玉のラインナップの中でも、 最高位に位置づけられるという「クール・ド・キュヴェ」です! 「クール・ド・キュヴェ」とは「キュヴェの心」という意味とのこと。 新樽にて醗酵され、同じく新樽での10ヶ月以上に及ぶ熟成を経て 世に送られるシャンパーニュは、その身の内に複雑さを存分に秘めて いるものと想像されます…。 パーカーポイントは、さすがの92点! その名の通り、まさにヴィルマールの真髄を表現しているかのような、 目も眩む作品…たびたびご紹介することは難しいアイテムですね。 1991年に設立され、92年がファーストヴィンテージという「フランソワ・ミクルスキー」は、 ブルゴーニュの中ではまだまだ新しいドメーヌです。 日本では、ワイナート誌10号で取り上げられたことを契機に、一躍人気者となりました。 1995年と1996年に傑出したワインを世に送り出した事で一流ドメーヌの仲間入りを果たし、 今ではムルソー村のトップクラスの生産者として非常に注目を集めています。 畑では極力化学薬品を使用しないよう努めているようで、加酸が行われないワインは 全体的にコクがあって力強く、その一方でエレガントさもきちんと備わっている バランス感の良い作品に仕立てられています。 こちらはプルミエ・クリュの「グット・ドール」。粘性に富み、豊かで 長いアフターが楽しめるとのこと。熟成させることで、ますます複雑さが増し、 ムルソーの真骨頂が味わえる逸品です。 ジュヴレ・シャンベルタンの最高峰に立つ生産者として名を馳せる、ドニ・モルテ。 当初よりテロワールを重視するドメーヌとして評価されており、化学肥料の使用は避け、 有機栽培に打ち込んできました。また、厳密な剪定を行って可能な限り生産量を抑え、 品質向上に努めていることでも有名です。 しかしながら皆様ご存知のように、2006年、ドニ・モルテ氏の突然の訃報が ワイン界に暗い影を落としました。氏が手がけるワインは、もう二度と手に 入らないのだ…そうお嘆きになった方も多いことでしょう。 パーカーポイントは、90点。 やるせないながらも、残されたワインの価格高騰は避けられませんが、 氏の才覚の片鱗を探しながら、じっくり時間をかけて飲んでいただきたい作品です。 2世紀以上に渡る伝統を誇るドメーヌを、元・薬剤師のパスカル・ラショー氏が 娘婿として引き継ぎ、自らの持てる知識と探究心を遺憾なく発揮して秀逸なワインを 造りつづけているのが、この「ドメーヌ・ロベール・アルヌー」です。 立地的な条件や、その味わいのレベルの高さから、しばしばDRCになぞらえて 語られることの多いドメーヌですが、今回はそんなロベール・アルヌーの 2002年ヴィンテージをご紹介です! 色が濃く、濃密でがっしりとしたタンニンを持ち、果実味のある肉付きの良い ワインを生み出すアペラシオンとして知られている「ニュイ・サン・ジョルジュ」。 こちらは村名格の「レ・ポワゼ」!パーカーポイントは88-90点! なお、ドメーヌ・ロベール・アルヌーでは、ブルゴーニュの偉大なヴィンテージとなった この2002年には、ノン・シャプタリザシオンで発酵に入ったそうです。 十分に糖度を増し、補糖を行う必要も無しと判断された飛び切り上出来の ヴィンテージ…。しかも「格付け以上の品質を誇る」とされるロベール・アルヌーのワインなのです。 こちらはロベール・アルヌーのニュイ・サン・ジョルジュ。 ニュイ・サン・ジョルジュの「ニュイ」とは、ラテン語で クルミを表す「NUX」に由来しており、この地にクルミの木が 多く見られるために、サン・ジョルジュ村の頭に「ニュイ」が 付けられたのではないか、との説もあります。 ヴィンテージはこれまたグレートな2005年! 加えて本アイテムはパーカーポイント87+点を獲得しております! こちらは、サン・テミリオンの「フラン・メイヌ」! グラン・クリュ・クラッセの「グラン・メイヌ」と名前が似ているシャトーですが、 こちらも同じくグラン・クリュ・クラッセの格付け。しかも、グラン・メイヌとは 近隣に位置しているようです。 メルロー90%、カベルネ・フラン10%で醸造されるワインは、 パーカー氏曰く「完全に古典的でも、ニューウェイヴでもなく、 近付きやすくて商業的なスタイルのワイン」だとのこと。 つまり、どんな方にも受け容れられやすい、愛想の良いワインなのだと 言えそうですね。 パーカーポイントは85-87点!
by kimurayasaketen
| 2010-12-03 20:44
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||