2010年 11月 12日
ピエール・ジモネは、1730年よりコート・ド・ブランのキュイ村で ブドウの栽培を始め、1936年には自社畑のブドウのみを使用して シャンパーニュを造る「レコルタン・マニピュラン」として、 活動を開始しました。 二つの世界大戦の間に、本格的に自社によるシャンパーニュ造りを開始した ということですが、「自社畑のユニークな個性と、各畑のすべてのブドウ樹に ついて知り尽くしていた」先代のミシェル・ジモネ氏による情熱的な 努力により、ドメーヌは現在の礎を築かれることになります。 ミシェル氏はシャンパーニュ造りにおいて、ほとんど強迫観念的とも言えるほどの 徹底的で完全な姿勢を掲げました。 それは息子のオリヴィエ氏とディディエ氏に引き継がれ、 今でもジモネ一家は手作業での醸造にこだわっているということです。 ブドウは全て手で摘み取られ、伝統的な方法で搾汁されます。 醸造は小さな容量タンク(25~125hl)で行われ、このことで各ブドウ畑に おけるブドウの樹齢の高さや、クリマといった個性が失われることなく ワインに込められるようになると言います。 いきいきとしたスタイルが印象的な、こちらの「ブリュット・キュイ・プルミエ・クリュ」は、 ピエール・ジモネのラインナップの原型的作品であるとされています。 「厳しい選果の成果、これは我々の土壌において最も用心深く、 そしてこのヴィンテージにおける頂点に立つようなキュヴェである」 というドメーヌからのコメントを見ても、最高の作品であることがうかがえる ピエール・ジモネの「ブリュット・スペシャル・クラブ」。 こちらはシャルドネだけで醸されており、その果実の大部分は クラマンのグラン・クリュの高樹齢のブドウから得られているとのこと。 なんでもブドウ樹の半数は樹齢40年以上であり、さらにその中の2本は 樹齢80年を数えるのだというのですから、まさに「長老」クラス! それ以外の20~30%のシャルドネは、キュイのプルミエ・クリュの 自社畑から供給されています。 複雑さ・繊細さ・エレガンスと、素晴らしい構造を合わせ持った シャンパーニュであり、パーカーポイントも堂々の90点! 「インターナショナル・ワイン・セラー」誌を主宰するステファン・ タンザー氏も 92点を付与しており、各方面からの評価は押しなべて高いものになっております。 いつも新たな課題に果敢に挑むジャン・リュック・テュヌヴァン氏が、 「シャトー・ド・ヴァランドロー」の畑の一部を、白ワインの 「ブラン・ド・ヴァランドロー」の生産に充てることを決め、 2003年から造り始めたワインがこちらです。 サンテミリオンのブドウ園で生産されているこの白ワインは、 AOCサンテミリオンが赤ワインのみに与えられている為、 AOCボルドーとしての販売になりますが、そんな格付けの差など 全く気にならないほど、素晴らしい出来の白ワインであることは 言うまでもありません。 今回は、シャトーのオーナーであるジャン・リュック・テュヌヴァン氏が 率いる「テュヌヴァン社」より買付けをいたしましたので、シャトー蔵出し! テュヌヴァン氏が手がける最高の白ワインを、こんな価格でご案内できるのは まさに最初で最後かも? 「ヴィンテージ」も「状態」も「価格」も言うこと無し!の、必買目玉商品です。 「ドメーヌ・シモン・ビーズ」の赤ワイン、しかもビッグビンテージ1999年です。 サヴィニ・レ・ボーヌを拠点とし、アロース・コルトンや ペルナン・ベルジュレス、ラトリシエール・シャンベルタンにも 畑を持つ生産者で、その歴史は1880年にも遡るとのこと。 赤も白も手がけるドメーヌの現当主は、パトリック・ビーズ氏です。 コート・ド・ボーヌから始まり、コート・ドールのグラン・クリュを 手がけるまでになった、成長著しいドメーヌというわけですが、 ピジャージュは全て人力で行うなど、ブドウに対する繊細で丁寧な扱いは 一貫しています。 そして1999年ヴィンテージは、ブルゴーニュのビッグ・ヴィンテージ! セラーに寝かしておくのも良いですが、今開けてしまっても楽しめる 熟成具合になっていることが予想されますね。 シモン・ビーズのサヴィニ・レ・ボーヌからもう一つ、 サヴィニ・レ・ボーヌで最も有名なプルミエ・クリュと言われる 「レ・マルコネ」をご紹介いたしましょう。 こちらもヴィンテージは、ブルゴーニュの輝ける1999年ヴィンテージ! パーティーシーズン突入の前に、「今、開けてみたい」ワインの 補充は万全に行っておきたいものですね。 ヌマンシアに続き、今回はさらにその上級キュヴェである 「テルマンシア」が入荷。 上述のヌマンシアに使われるブドウが、プレ・フィロキセラの 古木であることはすでにご説明いたしましたが、 トップ・キュヴェのテルマンシアに使われるブドウの木も、 もちろん、プレ・フィロキセラの貴重な古木!さらに樹齢は 100年以上とくるのですから、その希少価値は気が遠くなりそうなほどです。 パーカーポイントは、それこそ圧倒されそうな「97+点」! 実際に飲んでいただくには、まだまだ時間を要する一本ですが、 遠いスペインの地でこのワインを生んだブドウ樹が過ごした時間を 思えば、5年や10年待つことなど、苦ではなくなるのではないでしょうか。
by kimurayasaketen
| 2010-11-12 10:49
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